進化と変化を考える ~猫とトイザらス~ Vol.2

こんにちわ~~~!

ニューヨークのYokoです。


さてさて~

前回の投稿から続いて「進化」と「変化」について考えます。

おもちゃの巨大リテーラーで有名なアメリカのトイザラスの破綻の他にも、多くの店舗販売型のリテール業が相次いで事業縮小化を強いられているのか、じっくり考えてみます。


トイザラスの破綻は、巨額の借金や不良の取引があった事が大きな原因とは言われてますが、その借金を返済できなかった背景を考え結論からいうと、一番大きいのが時代のニーズと共にビジネスが進化しなかった事が大きな理由になると思います。

ではどんな風に進化できなかったのでしょうか?下記、まとめてみました。


その1.客層の変化:ベイビーブーマーからミレニアル世代に移行。

まずは客層の世代がシフトした事。

特にアメリカのベイビーブーマーの世代(50代半ば~)からミレニアル世代(30代後半~)の志向は下記のようにガラリと180度変わりました。ミレニアル世代はご当地産品や手作り産品を好み、ステータスやブランドよりも、エコ製品やエクスペリエンスを重視するようになりました。また、買う製品を生産している会社の在り方や、社会的に貢献している会社かどうかなども購買決定意思を左右する時代となったのです。


ベイビーブーマー世代

・マス・コンシューマー向け大量生産された商品

・ブランド志向

・ステータス重視

ミレニアル世代

・ご当地・手作り製品

・エコ・フレンドリーな製品

・エクスペリエンス重視


その2.テクノロジーの変化:ショッピングのオンライン化が加速

そしてミレニアル世代はオンラインでショッピングを済ますことに躊躇しない世代である事からショッピングのオンライン化が加速。2017年アメリカの全リテール業の売上成長率の約50%がオンラインからの売上であり、今では約13-16%のリテール全体の売上はオンラインからの売上となっています。 

もちろん、トイザラスもECに参戦はしましたが、同時にアマゾンやウォールマートのECなどの勢力もぐんぐんと上がり、「トイザラスじゃないと買えないもの・得れないエクスペリエンス」というユニークさがなくなっていったのです。このようにトイザラスはもはや「おもちゃを売る」という今までの実店舗でのリテール業では十分に市場でプレイできなくなっていったという背景は大きな要因と考えられます。


その3.カルチャーの変化:経営方針・メンタリティの変化

さて、そして経営カルチャーも、ここ10-20年で大きく変化しました。

一番大きい違いが、ベイビーブーマーは、多くが物理的な次元で育った時代のため、失敗=絶対に許されないというメンタリティを抱えている一方、ミレニアル世代の多くがデジタル・バーチャル次元で育ったため、失敗=終わりではなく、学びのチャンスという真逆のメンタリティを持っている事。

今までは物理的に大きなコストや投資を余儀なくされてきた経営体験も今後はそれらの体験を塗り替え、どんどん新しい事にチャレンジし、イノベートをすることが必要とされる時代となったのです

ベイビーブーマー世代の大型リテール経営方針

・失敗は厳禁。

・一発で成功する事。

・許可取り厳守。

・取引やコネクションは決められたところとのみだけ。

ミレニアル世代のテック系経営方針

・失敗は早く、多くする。

・作りながら学ぶ。

・とりあえずやって、何か言われたら許してもらおう。

・オープンにネットワーク・取引先を広げ、前進しよう。


ということで、トイザラスの経営困難やその他多くの店舗販売型の多くのビジネスの縮小化には以上のような要因が多くあったのだと思いました。。


前回の投稿でもお話したように、猫は人間と話すために鳴き声が出るように進化を遂げたように、我々もどんどん創造し、イノベートし、進化していく事が大切だと感じました。

進化を遂げる時は、恐怖感もあるかもしれませんが、それはバージョンアップをしている事だという事、忘れないでください!


アメリカの経営学者でマネジメント研究の第一人者であるピーター・ドラッカーさんの言葉で、

「企業の目的は顧客創造である以上、企業の基本的な機能はマーケティングとイノベーションの2つしかなく、そのほかはすべてコストだ。」

という名言があります。

ビジネスに一番必要なのは顧客創造であるがゆえ、そのお客様をまずは知る事、そしてお客様のニーズに合った商品をイノベートし、お客様に届けるために最適なマーケティングを実施する。ここ最近、市場ニーズがテクノロジー発達とともに目まぐるしく変化する中、彼の言葉を考える機会も増えてきましたが、まさしくその通りだと最近は痛感しています。


さてさて、実は私が現在経営している会社も今年進化を遂げます。

その件に関してはまた近々別投稿にてご報告します!


毎度ご愛読、ありがとうございます!

また読みに来てくださいね♪

See you next post!

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